あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「ちょっと、裕二さん?」
普段、真面目な人だから、こんなふうにふざけるなんて考えられない。
意表を突かれて、顔がみるみる赤くなる。
「早く……誰もいないし。こうして君に触れていても、すぐにでも君が欲しい。まだ足りないよ」
「何てこと言うんですか」
耳元で、ささやかないでください。
「もう、待てない」
彼の指が私の手からマウスを奪った。
カチッと音を立てると、メールの文面がみえる。
「くすっ」と彼が笑うのが分かる。
もう、やられた。
悔しいって顔を彼に向ける。
――今日の6時に喫茶「エビスヤ」に来てください。
藤島君にも声をかけたから、一緒に来るように。
「藤島って」
「悩むなよ。月島のわけないだろ?」
彼は、本気でイラついて私の体に巻き付いていた左腕に力を込めた。
「お願い。怒らないで。わかってるって。ちょっとからかっただけ」