夜の甘やかな野望

「は?」

「一緒に帰ろう。
 夕食を一緒に食べて帰ろうよ。
 快気祝いの代わりにおごるね」


こいつ、聞いてたのか?


無神経じゃないか。


こっちの気持ちを考えてもいいんじゃない?


思わず睨んでしまう。


「先生」

「どうしたの倫子さん?
 顔怖いよ」

「私の今、言ったこと、聞いてました?」

「うん。
 だから倫子さん一人にしますよ」


は?


四方に飛んでしまった思考をかき集める。
< 124 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop