夜の甘やかな野望


「別に趣味じゃないけど。
 母が子供に楽器をやらせたがってね」


何が面白いのか、にやっと笑っている。


「一番上の兄にピアノ。
 二番目の兄にバイオリン。
 で、僕がフルート。
 ゆくゆくは3重奏をやってほしかったみたいよ」

「はあ・・」

「兄は長男らしくまじめにやったから、まあ、弾けるけど。
 2番目の兄も僕も、全く物になりませんでした~」


おちゃらけて言うが、本当だろうか。


そういいながら、こういう人たちって、さらっと演奏できちゃうんだよね。


うさん臭そうに見つめる。
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