夜の甘やかな野望


     *


こっちのキャンパスにいる、あまり交流のない同期からランチのお誘いが来た。


初めてのことだ。


嬉しさ半分、警戒半分でランチに行った。


やっぱりね。


倫子は会議室でホッチキスを力いっぱい握った。


予算のない庶務は印刷機にホッチキス機能がつけられない。


明日の研修会資料の準備を、なぜか人事部から総務部に丸投げされ、倫子は一人で黙々とそろえていた。


同期の女性に、臨時で宗忠が来た日、一緒に帰ったのを見られていたらしい。


女子のネットワークで宗忠が何者なのかわかると、探りを入れるべくランチに呼ばれたのだ。


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