夜の甘やかな野望


「倫子さん、別れたい?」


一気に色々な情報が流れ込んだのに処理しきれない。


コートに両手をつっこんだまま、薄く微笑して首を傾げ、玄関に突っ立っている宗忠に道を開けた。


「とりあえず座ってください」

「うん」


宗忠は部屋に上がるとコート姿のままローテーブルの前に座った。


その向かいに正座して座る。


「内藤先生。
 もう1回お願いします」

「うん。
 この度、内藤家を勘当され、それによってあのマンションを追い出され、病院もクビになりました」

「なんで・・・勘当に?」

「うーん、妖精さんに正式に圏外ですって、伝えただけなんだけどね」
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