夜の甘やかな野望


ハンガーにかける時に見えたラベルは、イギリスの有名ブランドだった。


本当に全然平気なんだろうか。


こういう生活を当たり前にしてきた人が。


「狭くていいなら、ここに住みますか?
 すでに住んでいるような感じですけど」

「ちょっとの間だけ、居候させてもらおうかな。
 いい?」

「構いませんけど。
 マンションを追い出されても、必要な物は取ってこれるんでしょうかね?」

「それぐらいは、いいと思うんだよね。
 行って来るよ」

「一緒に行きます」

「大丈夫」


にっこりと笑う笑顔には強い意志が宿っていた。
< 174 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop