夜の甘やかな野望


「どの位、遠くなりますかね。
 離島、とかですか?」

「そこまで遠ざけないで」

「すいません」

「高速で2時間以内とか・・・」


呟いている。


「車は大丈夫でした?」

「あれは自分で買ったからね。
 って、親に買わせないでしょ。
倫子さんの中で、どんだけヘタレなの?」


肩の重さが増した。


「痛いですって」

「成敗だ」

「なんでですか」

「僕のこと、ヘタレって思っているから」


倫子はちょっと言葉に詰まった。
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