夜の甘やかな野望
あんまりこういう可愛らしいことがないのに、宗雅は思わず倫子のあごの線を甘噛みした。
「うわっ」
倫子がびっくりして素で体を飛び上がらせる。
くすくすと笑いながら宗雅は自分の鼻を倫子のこめかみに押し付けて、目を閉じた。
「倫子さん」
「なんですか」
やや不貞腐れた声。
自分でも何を言おうとしたのかわからなくなり、宗雅は目を開けた。
「なんでもない」
倫子が顔を少し動かし、宗雅と視線をあわせた。
探るようなまなざし。