夜の甘やかな野望



「ありがと」


宗忠はやや苦笑して持ち上げた。


今度、倫子さんと会った時に飲むことにしよう。


「彼女は?」

「倫子さん?
 日曜日の朝まではいたんだけど、仕事があるからね。
 午後には帰ったよ」

「ふうん。
 一応、来たんだ」

「どういう意味?」

「捨てられなくてよかったな」

「あのね」


宗雅は笑いながら縁側から部屋へ上り込んだ。
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