夜の甘やかな野望
「おまえ、昆虫学者になりたかったのに、飲み込んだだろ?
その次にみつけた夢がこれだったんだし。
いいんじゃない?
夢を追うのって」
それって小学生の時の夢なんだけど。
しかもそういう割には、なんだか投げやりな言い方だ。
「それに」
宗雅はにやっと笑った。
「これから老人はますます増える。
うちの病院がその方面に手を出してチェーン化し、巨大ビジネスに育て上げるという、未来が無くもない。
その時にはおまえが陣頭指揮をとるんだし?」
「おいおい」
やっぱりそういう事か。