夜の甘やかな野望


「大学職員って、他大との交流が意外とないんです。
 他の業種なんて皆無で。
 違う職種の大学の友人とかと、食事をするぐらいなんですよ」

「医者も同じようなものだよ。
 ほとんどの業種、同じようなものじゃない?」

「そうですかね」

「うん」


でも、このままの状況に甘んじていたら、絶対に新しい出会いなんてないし、彼氏もできない。


ただでさえ日本では、年を取った女の価値が無いって言われるのに。


自分の場合、30歳を過ぎたら、どうなってしまうだろう。


答えなんてわかってる。


憂鬱そうな倫子の横顔に、宗忠は座っていた椅子の肘置きに肘を置いて体重を預けた。


倫子の顔を下から覗き込み、いたずらっぽい目で見上げる。
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