夜の甘やかな野望


「じゃあ、僕と交流してみる?」


くちびるの両端が優美に上がっている。


倫子は絡め捕られるような感覚に、足を踏ん張った。


「何を言っているんですか」

「他業種との交流、したいんじゃないの?」


倫子はぐっと詰まる。


「ほっといてください」


思わず邪険に答えてしまった。


「残念」


宗忠は含み笑いをしながら身を離した。


この人。


外見イメージよりも、かなり遊び人だ。


倫子の中で警戒のフラグが立った。


一見、誠実そう。


でも無邪気に奔放だ。


性質の悪いタイプ。
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