夜の甘やかな野望
「ん?倫子さんのこと待っていたから、ほっとけない」
はあ?
思わず視線をむけると、宗忠はにっこりと笑った。
「口止めですか?」
「なにを?
倫子さんの思考、読めないなあ」
「読まないでください。
で?ご用件は?」
「前にランチしたとき、コース料理は今度ねって約束したから、どうかと思っていたんだけど・・・」
社交辞令を実行に移すとは予想外だ。
「いや・・・先生。
大丈夫です」
「大丈夫って、何が?」
にっこりとまた笑うが、なんか様子が違う。
黒い。
天使の本質は獰猛だったって感じ。
牙があり、爪は鋭い。