夜の甘やかな野望


まつげ長い。


肌、綺麗。


目の前の瞼が上がって、琥珀色が一杯に広がる。


「目を閉じましょう」


くちびるの上でささやかれて、ぞくりとする。


するりとくちびるを割って入ってくるもの。


目をぎゅっと閉じて、いっぱいいっぱいになりながら受け止める。


やがて離れていく宗忠のくちびるを、ぼんやりとした目で追いかける。


これでおしまい?


“もっと!”と子供のように駄々をこねそうになると、宗忠が笑って何かを言った。


腰に宗忠の腕が回る。


その感触に奥がうずいた。


そして、その腕に導かれるままに歩き出した。
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