夜の甘やかな野望


“出勤します。
 何でも自由に使ってください。
 玄関はオートロックなので、気にせずに出て大丈夫だよ。
 宗忠„


メモから顔を上げると、部屋の中はだいぶ明るかった。


ドレスの下に置いてあったバッグから携帯をとりだしてみると、日付が変わった午前中だ。


母から着信もメールもどっさり届いていた。


披露宴、抜けちゃったしね・・・。


倫子はため息をつくと、とりあえずメールで、偶然会った友人と飲んだ後、友人宅に泊まったと簡単に返した。


ただちに小言の電話がかかってきそうなので、電源は落とす。


宗忠の書置きの言葉に甘えて、シャワーを借りるようと、いくつものドアを開けて辿り着いた浴室は、前面ガラ
ス張りだった。


ここ、どこ?


素朴に疑問に思う。
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