夜の甘やかな野望


言葉に窮する。


あの時、一緒にいたのを見ただけなのに、明確に見抜かれている。


「なんで、職場の人と普通にランチに行く所だったって思えないわけ?」

「職場かよ。
 大学の職員?看護師?」


余計な情報を渡したらしいのに、更に悔しさが募る。


「職員。
詳しいね」

「あ?
 だって、プロジェクトで大学に行ってた時、一通り業務組織を見てたし」

「そっか。
 碧ちゃん、そこでおとしいれたんだっけ」

「そう」


おとしいれたことをあっさりと認めた。
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