桜の舞う世界











前にはお母様とその横を歩くお父様















そして、私の横には愛しい人。











三春滝桜の横を歩いていると









何かを思い出したかのように頭痛がした













「………っ……」








声にならない悲鳴をあげたせいか










「桜瑚?大丈夫ですか?」









碧兎様が私の異変に気づく










「いえ、大丈夫よ。少し目眩がしただけ」











碧兎様にそういったものの

立ち上がることが出来ないまま数分が経った









「本当に大丈夫ですか?」








「えぇ。もう、大丈夫よ」






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