暴走族に恋をする。



「………それじゃあ私はこれから、今日みたいなことがふえていくってこと?」


「それを防ぐために俺らがいるってこと。
学校には快斗がいて、塾までの間は俺らがいる。
だから桜子には害はない。
と、蓮は言いたいんだよ。」


「………はぁ…」


「ま、桜子はなるべく一人にならないほうがいいってこと。」


「………はぁ…」


………めんどくさ。
なんなんだ?それ。
ヤンキーってそんなめんどくさいの?
暴走族ってそんなにめんどくさいの?

…どうして私が…


「だから快斗
勝手に一人で帰ったりしてんなよ。」


「………噂で蓮の彼女が桜子ちゃんかよ。」


「まぁ事実ではないんですけど…
私は変わらず過ごせばいいってことで…いい?」


「そういうこと。
それより座れば?桜子勉強すんだろ?」


「あぁ、うん。
失礼します。」


「快斗は教習所だろ。
不満ならあとで聞くからさっさと行けば?」


「………わかったよ。
じゃあ桜子ちゃん、またね?」


「あぁ、うん。」


大津くんはまた優しい笑顔を私に向けて、去っていった。


「………にしても本当に陰気女だな。」


「別にいいでしょ。」


やっと喋った言葉がそれかよ、隼斗さん。



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