暴走族に恋をする。



「……で、なんでこいつらといんの?」


「私が誘ったからです。」


「は?え、なんで。
俺にはなんにも言わなかったじゃん。」


「言おうとしました。
でも早坂さんと約束してたから、言う必要がなくなったんです。
休みだと知ったのが昨日の夜、帰宅してからだったので朝言おうとしました。」


……そういえば早坂が来る前に俺になにか言おうと…


「……でも、そのあとでも言ってくれたってよかったんじゃねーの?」


「なぜですか?」


「そしたら俺だって早坂に…」


「やっぱり行けなくなったと言って断り、私を優先させるんでしょう?」


「当たり前じゃん。」


「だから言うのをやめました。
私を優先させるなら最初から約束なんかしなければよかったのでは?
たしかにあのとき、まだ塾が休みだと伝えてなかったですが、いつも塾まで時間があることは知っていたでしょう?

知っていながら早坂さんを優先させたのだから、早坂さんを選びたかった理由があったんじゃないんですか?」


桜子ちゃんの言うことが正論過ぎて、俺は何も言えなかった。

桜子ちゃんに嫉妬してほしかったから
なんて、ダサすぎて口が裂けても言えない。

俺の計画は最初から破綻してた。


「まぁまぁ、快斗もそんな怒んなよ。
快斗らしくないぞー?」


いつもはだいすきなオチケンだけど、今はそのテンションと絡みがうざすぎて俺の怒りに拍車をかける。


「ちょっときて。」


とにかく邪魔が入らず話したかったから、俺は桜子ちゃんの手首を掴んで外へ連れ出した。


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