暴走族に恋をする。



「……なんですか?」


「その髪型、なに。メガネは?」


「ゆっきーさんがこっちの方がいいと言ったので。」


「へー、ゆっきーの言うことは聞くんだな。」


「……どういう意味ですか?」


………俺の前以外でかわいい顔すんなって言ったのに。
俺の言ったことなんか全然届いてねーじゃん。


「…今日、なにしてた?」


「買い物です。」


「ふーん。」


「……あの、用がないなら中に入りますけど。」


「は?いや、今話してんじゃん。」


「なら早く話してください。
もう頼んだものが来てるんです。早くしてください。」


……なんだよ、それ。
俺より飯かよ。


「…それでも俺の彼女かよ。」


「はい。」


「ぜんっぜん俺のこと好きだって伝わってこねーんだけど。
昨日もキスしたら俺の顔なんか見ることなく帰るし、
今日だって俺が早坂と二人でクラブ行くことになんで何も言わないわけ?
嫉妬とかしねーの?

俺は桜子ちゃんに好かれたくてタバコもやめたし、いい人になろうって努力してんじゃん。
少しでも桜子ちゃんに釣り合うように頑張ってんのに、そっちはそんなもんなわけ?

少しは俺を喜ばせようとかないのかよ。」


俺が強くそういうと、桜子ちゃんは下を向いてなにも話さない。


「やめろよ快斗。」


そんな桜子ちゃんを庇うために、結局邪魔が入る。


「……蓮には関係ねーだろ。」


「彼氏になったからって、いきなりそんなに桜子を責めんなよ。
自分の思い通りにいかなかったからってキレてんじゃねーよ。」


「だから蓮には「あ、黒崎蓮くんじゃーん。」


……は?



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