暴走族に恋をする。



━━━翌日


学校に行くのがすげーめんどくさかったけど、行かないと何かあったときにまた桜子ちゃんに論破されるから

……情けねーけどそれがすごく嫌で、やっぱり桜子ちゃんに釣り合うために、朝からちゃんと学校へ向かった。


まじで高校入ってまだ無遅刻無早退無欠席。俺が。
……これも全部桜子ちゃんのおかげ、だよな。

はぁー…なんかもう、なんで昨日あんなキレちゃったんだろ。
桜子ちゃん…謝ったら許してくれんのかな。


「おい、快斗!」


「おう、おっはー。」


学校につくなり、靴箱で待ち構えるクラスのダチ。
俺に用なのか?


「快斗知ってたのかよ!」


「は?なにが?」


「とりあえずちょい来い!」


………は?なに。
意味不明に肩を掴まれ、4階の教室まで走らされた。


「…な、なんなんだよ…」


さすがに疲れるわ……


「あれだよ、あれ!」


そういって、指差す先は教室の中の俺の席。
……ではなく、その向こう側の


「………は?」


男に囲まれ、その向こうで困った顔をしてる桜子ちゃんだった。


「いやー、まぁブスではないと思っていたけど、あそこまで可愛いのは反則だな。」


いつもの眼鏡もしてない。
顔を隠してる髪の毛は緩く巻かれ、片耳にかけて顔をだし
いつもぴっちり一番上まで閉められたボタンも1つ外され、リボンも緩くつけてる。

そして微かに見える、短いスカートから見える細くて白い脚。

いつもの桜子ちゃんとは別人だった。
俺らの前でしか見せない桜子ちゃんだった。


「あんだけ可愛かったら快斗が追いかけ回す理由もわかんなくはねーわ。」


隣の男はなんかほざいてるけど、俺は面白くない。
昨日の今日でこれかよ。

そのかわいい姿、誰にも知られたくなかったのに。

困ってる顔してるけど、いきなりそんな姿できたら男に囲まれるに決まってんじゃん。


……俺だけの、秘密にしときたかったのに。



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