暴走族に恋をする。



「……私、前に軽い女と一緒にしないでって言ったよね。」


私がそういうと、快斗は顔を傾けたまま力なく笑った。


「俺、もう無理だわ。」


「え…?」


「よく耐えた方だと思わね?
ヤりまくってた俺が、2週間以上も一人の女を彼女にして、キス以上は我慢、なんて。」


……快斗…?


「やっぱ無理だったわ。
俺、いろんな女の子と遊んでる方が好きだし。

だから、終わり。」


「……うそ、だよね?
だって快斗、私と勝負したり、お母さんにあんなこといってくれたり…
私のことは本気で好きだったんじゃないの…?」


「あのさ、俺のことよく知ってるよね?
よく俺にいってたじゃん。

他人を喜ばせる嘘はやめたほうがいい、ってさ。」


「……じゃあ、私にも…」


あれは嘘だったってこと…?


「稀に見る美人なのは認める。
だけどそれだけでつまんなすぎ。

……わかったらさっさと帰れよ。」


そういう快斗のことが信じられないけど…気まずい空気なんか全く発しない黒崎くんたちを見ていたら
いつも通り過ぎる黒崎くんたちを見ていたら

やっぱり、これが本当の快斗だったのかと思い知らされた気がした。


「…わかりました。すみませんでした。」


私はそういって、一人で病室を出た。
あんなに一人では外出するなといっていたのに、今はもう誰も追いかけては来ない。

……所詮、そんなもんだったんだ。


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