暴走族に恋をする。


━━翌日


お母さんに怪しまれないように、私はまた昼過ぎに勉強道具をもって家を出た。

遊ばれてただけだった、なんて恥ずかしすぎて言えないし…


私は一人、学習センターへと来ていた。
もうみんなには頼れないから。
自分のことは自分でやらなきゃいけないから。

……でも、どうやればいいのかわからない。
今までどうやって来たのか、私はわからなくなってしまっていた。


数学はまだテスト範囲終わってないのにな…

これ、どうやって解くんだっけ。
この問題で何分かかってんだろ……

かといってわかるのはもうやったし…


教科書見てもどれを見ればいいのかもわからないし…

……こんなんじゃ、学年10位入れないよ…


「やっと見つけた。」


……え…?


「こんなところにいたのかよ。
電話は繋がんねーし…」


「え…ゆっきーさん…どうして?」


「ちょい来て。片付けて。」


ゆっきーさんは私の返事なんか聞かずに私からペンを奪い、筆箱に入れてノートを閉じさせた。


「話ある。」


すごく真剣に、
今までに見たことがない顔をしてそういうから、私はおとなしく勉強道具をカバンにしまい、ゆっきーさんと外へ出た。


「あの、話って…」


「歩きながらだけど」


私の手首を掴みながら、ゆっきーさんはどんどん歩いていった。


「俺、昨日からずっと考えてたんだけどやっぱ納得できなくて」


「え?なにが…」


「快斗のことだよ。
本気で別れんのかよ。」


「え…
……でも、それは私が決めたことじゃないから。」


ゆっきーさんから出た"快斗"というワードに、私の足は動きを止めた。



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