*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*





***




先輩が教室に戻ると、私は保健室にひとりになった。

時計を見れば、朝のショートホームルームはとっくに始まってる時間。

ホントは私も戻らなきゃいけないんだけど、鼻血っていう口実ができたことを理由にして、もう少し保健室に居座ることにした。

それにしても、恥ずかしい姿を見られたものだ。

鼻血出してる女子に可愛いとかなんとか、変わってる先輩だったな。

そもそも…………一目惚れされるほど可愛くないし。

あのノリならすぐ友だちできそうだから、自分の教室に着いたころには、私のことなんか忘れてるだろうな。

"心臓がドキドキしてきた"なんて、本当にドキドキしてないからこそ簡単に言えるんだ。

私が竜憧くんにドキドキするときは、苦しくて、熱くて、目が回って、とにかく世界がおかしくなりそうなんだから。






「……」

ひとりになると、胸に過るのは竜憧くんの顔だ。

今朝、話しかけてくれたのに酷い態度をとってしまった。

…………嫌われたかも。

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