*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
ずっと保健室に隠れているわけにもいかない。今戻れば一時限目には間に合う。
竜憧くんの隣にいるのは正直キツいけど、逃げてると思われるのは嫌だ。
私は重い腰をあげた。
ガラッ────
でも、保健室の出口を開けたとたん、信じられないことが待っていた。
「……っ!?」
戸を開けたのに、目の前に黒い壁がある。
一瞬ぶつかりそうになって、慌てて後ずさる。
「(……何ッ!?)」
黒い壁だと思ったものは、学ランの男子だった。
竜憧くんだ。
「………………な、な…なに…!?」
保健室のすぐ外に、竜胆くんが立っていた。
いったい何で?
いったいいつから?
驚きすぎて言葉が出ない。
とても悲しそうな瞳の彼と目が合った瞬間、心臓が悶えて暴れだした。