狼少年、拾いました。
「うわっ!冷てぇー。」
どこかはしゃいだレスクの声が、ミェルナが背を向けている泉から聞こえてくる。
「遊ばないで早くしてよ、いつ人が来るか分かんないんだから。」
面と向かって言うのは気まずかったので振り返らずにそう投げ掛けた。
「はーい。」
レスクは子供っぽい、すねたような返事をして黙って体を清め始めた。
いざレスクが口を閉じて水の音しか聞こえなくなると、ミェルナは手持ちぶさたになって空に目をやった。
空は薄暗く、すこし前スティーヌが言った通りにそろそろ一雨来そうな雲行きだった。
あれからゼーラが帰ってしまうと、すぐにミェルナはスティーヌと一緒にレスクのところへ向かったのだ。
持っていった昼食を食べ終わる頃、ふとスティーヌが空を見上げて雨が降ると言ったのだ。
彼が干しっぱなしの洗濯物を取りに小屋へ戻り、二人きりになってしまうと、レスクが水浴びをしたいと言ってきたのだ。
「でももうすぐ雨よ?」
「いーじゃん、大丈夫だって。すぐ戻ればアイツにも見つかんないさ。」
ミェルナは初めは断ったが、レスクの説得に負けスティーヌに黙ってこの泉にやって来たわけだが、ちょっとした罪悪感のようなものを覚えはじめた。
(考えたら…今まで何かするときはスティーヌがいつも傍にいたわ。)
もちろん家事を分担したりすることはあったが、自分が今何をしているかスティーヌが把握していないことがあっただろうか。
心配させないように早く戻ろう、そう思った時、やべ、とレスクが声を上げた。
どこかはしゃいだレスクの声が、ミェルナが背を向けている泉から聞こえてくる。
「遊ばないで早くしてよ、いつ人が来るか分かんないんだから。」
面と向かって言うのは気まずかったので振り返らずにそう投げ掛けた。
「はーい。」
レスクは子供っぽい、すねたような返事をして黙って体を清め始めた。
いざレスクが口を閉じて水の音しか聞こえなくなると、ミェルナは手持ちぶさたになって空に目をやった。
空は薄暗く、すこし前スティーヌが言った通りにそろそろ一雨来そうな雲行きだった。
あれからゼーラが帰ってしまうと、すぐにミェルナはスティーヌと一緒にレスクのところへ向かったのだ。
持っていった昼食を食べ終わる頃、ふとスティーヌが空を見上げて雨が降ると言ったのだ。
彼が干しっぱなしの洗濯物を取りに小屋へ戻り、二人きりになってしまうと、レスクが水浴びをしたいと言ってきたのだ。
「でももうすぐ雨よ?」
「いーじゃん、大丈夫だって。すぐ戻ればアイツにも見つかんないさ。」
ミェルナは初めは断ったが、レスクの説得に負けスティーヌに黙ってこの泉にやって来たわけだが、ちょっとした罪悪感のようなものを覚えはじめた。
(考えたら…今まで何かするときはスティーヌがいつも傍にいたわ。)
もちろん家事を分担したりすることはあったが、自分が今何をしているかスティーヌが把握していないことがあっただろうか。
心配させないように早く戻ろう、そう思った時、やべ、とレスクが声を上げた。