次期社長と甘キュン!?お試し結婚
この前とは逆に、今回は私が彼を待たせることになってしまった。案の定、会議が長引いたからだ。急ぎ足で前と同じ場所に停められているBMWに駆け寄る。
彼は運転席でなにやらパソコンと睨めっこしていて、私の存在に気づかない。なので助手席の窓ガラスを軽く叩くと彼は顔を上げてこちらを見た。
「遅くなってごめん」
「こちらこそ突然、悪いな」
短くやりとりし彼は車を降りると、別の車に向かった。どうやらお酒を飲むからか、仕事絡みだからか、栗林さんの運転する車で向かうらしい。
栗林さんは相変わらず優しい笑みをたたえて、私に丁寧に挨拶してくれた。
「今から会うのは、じいさんの知り合いの息子だ」
「息子さん?」
二人で後部座席に乗り込み、車が発進したところで彼が口火を切った。
「そう、三島製造株式会社の社長だよ。ここ数年で代替わりしたらしい」
会社名を言われても申し訳ないが、私には聞き覚えがなかった。なのでそのことを素直に質問する。
すると彼はここ最近、勢いよく全国展開しつつあるラーメン店の名前を挙げた。それなら私も聞いたことがある。
「そこの専用の器を作って卸してたりもする」
「へぇ。でも今日はどういった用件なの?」
私も連れていくということはプライベートだろうか。すると彼は眉を寄せて苦虫を噛み潰した顔になった。
彼は運転席でなにやらパソコンと睨めっこしていて、私の存在に気づかない。なので助手席の窓ガラスを軽く叩くと彼は顔を上げてこちらを見た。
「遅くなってごめん」
「こちらこそ突然、悪いな」
短くやりとりし彼は車を降りると、別の車に向かった。どうやらお酒を飲むからか、仕事絡みだからか、栗林さんの運転する車で向かうらしい。
栗林さんは相変わらず優しい笑みをたたえて、私に丁寧に挨拶してくれた。
「今から会うのは、じいさんの知り合いの息子だ」
「息子さん?」
二人で後部座席に乗り込み、車が発進したところで彼が口火を切った。
「そう、三島製造株式会社の社長だよ。ここ数年で代替わりしたらしい」
会社名を言われても申し訳ないが、私には聞き覚えがなかった。なのでそのことを素直に質問する。
すると彼はここ最近、勢いよく全国展開しつつあるラーメン店の名前を挙げた。それなら私も聞いたことがある。
「そこの専用の器を作って卸してたりもする」
「へぇ。でも今日はどういった用件なの?」
私も連れていくということはプライベートだろうか。すると彼は眉を寄せて苦虫を噛み潰した顔になった。