次期社長と甘キュン!?お試し結婚
おかげで、おかしそうに笑う直人に、私は喉まででかかった言葉を声にすることなく飲み込む羽目になる。そして、なにかに耐えながら、直人はゆるゆると口を開いた。
「辛かったね、可哀想だね、という言葉は聞き飽きてたが、まさかプロポーズされるなんて」
「プロポーズ?」
さっきに続いて、さらに予想外の言葉が飛び出した。直人は、口角をにっと上げて私との距離を少し縮める。
「俺が死ぬまでそばにいてくれるんだろ?」
「あ、あれは」
そこで自分の発言を改めて思い出す。気の利いた言葉が思い浮かばず、とにかく必死だった。それにしたって、仮にプロポーズだとしても、なんとも色気がなさすぎる。
「ようやく結婚してくれる気になったわけだ」
「もしも、もしもって言ったでしょ? 仮定の話!」
私は頑なに否定する。同情なのか愛情なのか、この感情の名前は分からない。でも、あの寂しそうな直人の横顔を見たとき、なんだか堪らなくなって、あれこれ考える前に口が動いていた。
そして、私は改めて直人の顔を見ると、ふいっと視線を逸らして前を向いた。
「直人は……そんな犬みたいな私と本当に結婚していいの?」
静かな声で私は問いかけた。直人は私とは違う。この外見で仕事もできて、それなりの異性と付き合ってきた経験があるのが、私にだって分かる。
今までの彼女とは結婚を考えなかったんだろうか。もしかして、考えていたけれど……。
「辛かったね、可哀想だね、という言葉は聞き飽きてたが、まさかプロポーズされるなんて」
「プロポーズ?」
さっきに続いて、さらに予想外の言葉が飛び出した。直人は、口角をにっと上げて私との距離を少し縮める。
「俺が死ぬまでそばにいてくれるんだろ?」
「あ、あれは」
そこで自分の発言を改めて思い出す。気の利いた言葉が思い浮かばず、とにかく必死だった。それにしたって、仮にプロポーズだとしても、なんとも色気がなさすぎる。
「ようやく結婚してくれる気になったわけだ」
「もしも、もしもって言ったでしょ? 仮定の話!」
私は頑なに否定する。同情なのか愛情なのか、この感情の名前は分からない。でも、あの寂しそうな直人の横顔を見たとき、なんだか堪らなくなって、あれこれ考える前に口が動いていた。
そして、私は改めて直人の顔を見ると、ふいっと視線を逸らして前を向いた。
「直人は……そんな犬みたいな私と本当に結婚していいの?」
静かな声で私は問いかけた。直人は私とは違う。この外見で仕事もできて、それなりの異性と付き合ってきた経験があるのが、私にだって分かる。
今までの彼女とは結婚を考えなかったんだろうか。もしかして、考えていたけれど……。