天満堂へようこそ
「いつもいつもふざけやがって!
人間界の金なんか使い道がないだろ?」

「クソガキ、お前もこっちに住んだらどうだ?」

「ルーカスって名前があるんだよ!
クソババァ!」

「誰がクソババァだって?
ん?
ルーちゃんよぉ」

「その言い方やめろ...

兎に角だ、報酬は親父の薬代とチャラなんだろ?」

「まぁな。
今回は...だが。

マー坊は元気か?
酒ばっか飲んでないで動かないと死ぬぞって伝えてくれ」

「マー...

おい、一応魔界の王なんだけどな?
で、俺はその息子。

わかってる?」

「誰に物を言っている?
んなもん知っておるわ。
昔からそう呼んでるんだから良いだろう」

「まぁいい。
親父から伝言だ。
次の満月に宴を開くから来いだってよ。
ドレスでも着てやったら喜ぶぞ?
もう少し女らしくしたらどうだ?
見た目だけは綺麗なんだからさ」

「誰が着るかボケ!
いつものワイン用意しておけって言っときな。
後これ頼む」
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