天満堂へようこそ
「わかった。感謝する。ユーリ、そうゆうことだから付き合え」

「最初からそのおつもりだったのでしょう?」

「まぁな。で、ムーは小さいから先に行け」

「えぇぇぇぇ!
やだよ僕。暗いし怖いじゃん」

「先頭なだけで見てこいとはいってないだろう?後ろにいるから大丈夫だ」

「本当にいてね?」

いるからとポイッと結構先まで放り込まれる。

ムーから見れば巨大な洞窟だが、人形であれば窮屈かもしれない。
本が乱雑に散らばったなか先に少しずつ進むと扉のようなものがあったので、報告がてら戻る。後ろを向いてもいないと思ったら、座り込んで本を読み漁っている。

「姫ー。扉みたいなものがあって、本が一杯......ってなんでのんきに本読んでるの?僕だけ先にいかされてさー、着いてきてくれるって......」

「あぁ......」

「ムーンさん姫はあの状態になると動きません。
先に私を扉のほうへつれていてくださいますか?」

「うん。えっと、ムーでいいよ?」そういい、先に進みながらチラチラ後ろを見るとちゃんとついてきてくれてる。
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