天満堂へようこそ -2-
食事の用意はしてあったが、食べる気にならず、奏太の部屋に行く。

「姫ー!」とムーが走ってくるが、何やら弱々しい。

「ユーリ、ムーはちゃんと飯は食ってるのか?」

「はい、ですが、あまり食欲がないようで……」

「奏太は?」とベッドに近づき点滴等の様子も確認し軽く診断する。

脈はしっかりしている。呼吸も安定してきた。
目を覚まさないのは絶食状態と時の流れのせいだとは分かるが、まだ時間はかかるだろう。

「姫ー、いつ奏太くん起きる?
僕ね、クラーってなって、フラーってなるの」

「とにかくまず水を飲め」

「うん……」

飲んでる姿も少しおかしい。
伏せたまま水を飲んだ事など今まで無い。
そう言えば前に奏太を噛ませた時__
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