天満堂へようこそ -2-
トテトテトテ……「ひめー!」

「どうした?」

「奏太くんが動いたのー。ユーリさんに頼まれてきたよ」
と尻尾をブンブン振っている。

「その短い尻尾でよくそこまで振れるな……」

「そう?」と、自分の尻尾を見ようとクルクル回っている。

「見てから行くか……母も来てくれ」

「そのまま居ればいいのね?」

「そうなる」

奏太の寝ている部屋に行くと、ユーリが話しかけている。

手が動き反応はするが、目はまだ開かないようだ。

「ユーリ、点滴を3番に変えてくれ」

「ですがまだ1番目です」

「いいから言う通りにせんか!今なら濃くしても構わん!肌にも血色がもどっているからな。3番が終わる頃、目がさめるだろう。そしたら冷蔵庫に入れてあるゼリーを食べさせてくれ。一口でも構わん」

「ぜりー?ぷるぷるする?」

「あー!するがお前は食うな」

「僕もほしいもん!」

「あれは奏太が元気になる薬が入ってるからダメだ!」

「ムーンちゃん、私が後でプリン作って上げるから、我慢できる?」

「ほんと?かぼちゃがいいなぁ……」

「いい子にしてたら、カボチャにしてあげるわ」

「はい!いい子にします!」
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