天満堂へようこそ -2-
「結月、頭と目が変化してるぞ?」

頭を触ると確かに角がある。
手も爪が伸び、少々獣化に近くなっていた様だ。

変化してしまうと、羊のような角に、蜥蜴に近い尻尾。体は白い体毛で覆われて、下半身は馬のようになってしまう。
所謂ケンタウロスに角が生えたようなものだ。
この姿が嫌いなので、極力爪が伸びる程度にしていたのだが、血を流し過ぎた為だろう、ちょっと歯止めが効かなくなってきているようだ。

ふぅーっと息を吐き、気持ちを沈めるようにする。

「ルーカス、何をしてるんだ?とっととぶっ飛ばせ……いや、私がやる。気持ち悪いもの作りやがって!」

そう言って弦を切りリアムの頬を思いっきり殴る。
口から出た血を手で拭き立ち上がったのは褒めてやってもいいが、嬉しそうな顔をしているのがまたなんとも言えない嫌悪感に襲われる。
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