君と罪にキス【加筆修正・番外編追加】



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日曜も相変わらず暑い中練習。


休憩時間になると皆少しでも涼を求めて、体育館から出ていったり水道がある場所へ行ったりする。


今日も裕貴先輩は思うようにプレイできていないようだったから気になってどこに行ったのか探すと、体育館裏の日陰でぼうっとしていた。


こんなところにいたんですね。


「裕貴先輩!」


「っわ!?」


名前を呼んだだけでビクッと肩を震わせる。私が近づいてると気づかないほど考え込んでたのか。


「裕貴先輩、浮かない顔してますね」


「そうか?暑いからかも。秋って感じじゃないよなぁ」


「嘘下手ですね」


「そこは素直に騙されて欲しかったわ」


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