per*effect:gene
生物の授業で聞いたことがある。
「難しそうですね」
「灯里さんは学校で何か部活入ってるの?」
「茶道部に入っていたけれど、もうやめました」
「じゃあ、お茶立てたりできるんだ」
「一応」

会話が途切れる。
息が詰まりそう。

「俺は」
誠也さんが切り出す。
「灯里さんとこれからも色々話したり、灯里さんさえ良ければどこかに一緒に出掛けたりしたいと思ってる。だから」
誠也さんがまっすぐ私を見つめた。
「時間はかかるかもしれないけど、これからよろしくお願いします」

いい人なのかもしれない。
一瞬、そんな考えが浮かんだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
目をそらさずに、私も言った。
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