per*effect:gene
「まだ旦那じゃないよ。きっと好きにすらならない。」
私は重い声で言う。
「やっぱりまだ受け入れられない?」
「まだというか一生無理」
「マッチングシステムも考え物だねえ、私も登録されてるけど、顔合わせの話すらのぼらなかった。やっぱり数字付きAとただのAじゃ段違いと思われてるのかな」
智子はヘラヘラ笑って『机に』腰かけて足を組んだ。
クラスでは一番短くしているスカートから白い太ももがのぞく。
智子の相手はなんと彼女より格上のA2ランクの男性だった。AランクはA、A2、A3と分かれていて、数字が大きいほど優れているとされているらしい。
ランク違いの相手とカップリングされたことで、「玉の輿」と同ランクの友人たちから羨ましそうにされていたのが2年生の秋だった。
だけどその後相手の男性から拒否されたことがわかり、彼女はその友人たちから嘲笑されることとなった。

酷い話だ。

会ったこともないくせに、ランクが低いという理由で拒否するなんて。
一方で拒否できるのが羨ましくもある。

私なんか拒否することすら出来なかったのだから。
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