年下でもいいですか?
「先生、もう宜しいんじゃありません?
大体、私共の娘がそんなことをするような子ではございませんし、入江とか言う人に文句を言いにいっただけですのよ」

な・ん・だ・と?
立ち上がろうとする俺を長谷川が止め、
「どういう意味でしょうか?」と聞いてくれる。

「あなたは?」

「大山の同僚で、木村さんの元上司です。
彼女は解雇になりましたので」

「それもおかしな話だと思うんですの。
何もしていない子を解雇する会社なんて聞いたこともございませんわ。
ですので、入江さんに告訴を取り下げていただいて、自分が悪かったと謝っていただきたかったの。」

「おい!」と父親の方にも弁護士にも止められるが、
この母親は今まで言い分を聞いてもらえなかったのだろう。
ものすごい勢いでしゃべる。

「ですから、探偵事務所に頼んでお宅のアパートからマンションに引っ越すまで、全部見張っていただいてたので、家がわかったんですの。

大体あなた、大山さんでしたわね。
家の子とお付き合いしておきながら、あんな女と浮気するなんて......
そりゃああのこも怒りますわよ」ほほほと笑っているが、目が笑っていない。
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