年下でもいいですか?
「あなた方ご夫妻は何をしたのかわかっていますか?」と奥田が聞く。

「はい。刑事さんにもすべて話しました。
弁護士も国選弁護人に変えました」

「今、入江さんはまだ意識が戻っておりません」

「え?」

「それだけの事をしたとの自覚を持っていただきたいと思います」

「はい......」

そのまま面会を終え、母親の方にも会う手続きをする。

暫く待たされたが、所員がうんざりした顔で面会室に入れる。

奥田が任せてくれと言うので、できる限り黙って聞こうと思った。

「入江さんに薬を渡したのはわかっていますが、なぜそのようなことを?」

「たまたま持っていたので、顔色も悪いし眠っていないように思ったからですけど?」

「なぜ飲ませたのですか?
置いてくるだけでも良かったのに」

「毒なんて入ってないんですもの。
わたくしも飲みましたのよ?
親切でしただけですわ」

「わざわざ処方された睡眠薬を入れ換えてまで?」

「袋は邪魔になるだけですからね」

「彼女が飲むのを確認しましたか?」

「ええ」

「彼女は元々薬が飲めない体質だったのをご存じでしたか?」

「探偵の報告書には書いてありましたけど、飲まず嫌いなんでしょう?
今の若い人...あの方はかなりお年でしたけど、我が儘なんですわ。

わたくしは、悪いことはしておりませんの。
ただ渡しただけですもの。
ここにいても娘には会えませんし、お食事も犬の餌のよう。
お風呂だってろくには入れませんのよ?

あなた方ご存じでしたの?

早く保釈金払って出たいんですのに、あの弁護士何してるのかしら」
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