年下でもいいですか?
「残念ですが彼は捕まりましたので、あなたの弁護はできないでしょう。
旦那さんは国選弁護人をつけてすでに話し合いされているようですが?」

「まぁ、夫の癖に妻を助けないなんて最低ですわ」

「最低なのはあなたですよ......
彼女はいまだに目を覚ましません。
これがどう言うことか解りますか?」

「知りませんわ。
わたくしはお薬を差し上げただけですもの。何度言えばわかるのかしら?」

「渡すときに何か言いました?」

「責任の取り方ぐらい知ってるでしょうとは申し上げましたが、全部飲めとは言ってませんわよ?」

「あなたの娘さんは生きてますよね。
朋ちゃん...入江さんは、今後どうなるかも分からないんですよ?」

「それはわたくしには関係ありませんわ。そもそも、あなたが娘を拐かしたのがいけないんでしょう?」

もういい!と奥田に告げ、先に部屋を出る。

面会時間ギリギリまで奥田は話していたが、
後から聞くと、自分のせいではないし、飲んだ本人が悪いとまでいっていたらしい。

「大丈夫か?お前も余り寝てないんだろ?」

「仕事に集中していたいんだ。
昼休みに見に行くけど辛くて。
だから、仕事に集中できてる方のがありがたい」

「休みとれよ?」

「あぁ」

返事はしたが、実のところ土日も会社に行っている。
仕事がつまってると言い分けはしていたのだが、
日曜だけでも休めと部長にも言われている。

入院費も稼ぎたいし、なによりいつ回復するかわからないのに、毎日を無駄に過ごしたくはない。
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