イジワル御曹司に愛されています
うう、そう聞いたら確かにその姿勢も納得だ。


「松原さん、絶対好きな子いじめるタイプだよね…」


都筑くんが黙ってしまう。

あれ。もしや探られたら痛い腹があるクチかな。


「誰かいじめてたんだ?」


のぞき込んでそう聞いたら、なにやらすごく変な顔をされた。まじまじと私を見つめ、疑いも露わに尋ねてくる。


「お前、俺の言ったの、聞いてた?」

「えっ…」

「ずっと好きだったって言ったの、理解した?」

「えっ?」


り、理解ってどういうこと。したと思うよ、わりと長い期間好きでいてくれたってことでしょ。それがなんで、今の話に…。

あれ。いじめ…好きな子、あれっ。

え、あれ?


「え…あの、え?」

「お前の想像した"ずっと"って、どのくらいなわけ」

「再会してけっこうすぐから、とか…」

「一年もたってないのにわざわざずっとなんて言うかよ」


えええ、それですら内心かなり感動したのに…。


「あの、つまり…」

「そう、つまり」


テーブルに頬杖をついて、じろっとにらんでくる。自分では言わない気だ。

つまり…高校のころからってことか。

えええ…。


「顔が赤いのは、己の鈍さに恥じ入ってんの?」

「感激してるの!」

「嫌いな奴に好かれてたのが、そんなに嬉しいか」
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