ガラクタ♂♀狂想曲
「少しでいいから」
ふわりと欠伸をしながらそう応える。
「じゃあ5分ね」
私の言葉にクスクス笑う。目の前に見える胸が小さく上下し、そして私の頭も揺れた。
こういうのがイヤ。
私自身も窮屈で仕方ないし、なんだかゴリゴリするし。もし自分がする側だった場合を考えると、絶対痛くて重いと思う。それに片手が支配されて動かないのもイヤ。なのにデンちゃんは、好んでこれをする。——とはいえ、お互い好き同士じゃなくても、こんなふうに嫌なことを嫌だといえる関係ほど、楽なものはないと思えた。それが異性なだけで。
「俺、少し寝るね」
そしてそのまま目を閉じたデンちゃん。
これで寝れるのなら、べつに構わないけどさ。
「おやすみ」
私はその横顔を眺めた。
こっそり息を吐き出す。