ガラクタ♂♀狂想曲

おそらく親睦パーティーのことなのだろうと思った。二日後に親睦パーティーが企画されているけれど、すでに私は不参加と伝えてある。というのも、その日は私の誕生日でもあるから。

その日はデンちゃんも仕事を入れないでくれているし、ふわふわソファーが届く日。


「親睦パーティーのことでしたら、私その日は絶対に無理なんです」

「わたしはまだ、なにも言っておりませんが」


違ったか。


「他になにかご用ですか?」

「今日はあいつが来る日ですか?」


質問を質問で返された。
けれど、それに答える義理もない。


「じつは先ほど愁から、」

「すみません。お仕事以外のお話は、やめていただけますか。デンちゃんの話なら、」

「ショコちゃん」


お互い相手の言葉を封じつつ。我先にと先手を打っているようにも思えた。私としてはデンちゃんの話題を避けたい。けれど思わずびくりと反応してしまう。ショコちゃんと口にしたオーナー。


「仕事のほうは、もう慣れましたか?」


どこか得意げな表情で片眉をぴくりと上げ、そう言ったオーナー。


「…ええ、まあ」


耳元で風がビュウビュウと音を立て、髪が視界を遮った。


「まあ、そう目くじらを立てないでください」

「——お仕事のお話ではないのなら、これで失礼いたします」

「そうですか。それは残念です。津川さんへ先にお伝えしておくべきことがあったのですが、仕方がないですね」


意味深な言葉を、さらりと話すオーナー。


「では、お疲れ様でした」


なんなの、もう。
ほんと。

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