ガラクタ♂♀狂想曲
「ところで、ショコちゃん」
「なに?」
「さっきのアレ。好きとかうんぬんってやつ、もう一回言って」
「えー…」
「チカラ出るから」
「——アンパンマンなら好き」
「テレないで。ほら」
「テレてないってば。だって私ばっかり、なんかずるいし」
「あのさ。だってショコちゃん、そんなに俺のことが好きなのに、俺見て最初バカって言ったじゃん」
「え、ええー…。てかいまそれ、全然カンケーないし」
「いいから、いいから、さあどうぞ」
私、だいじょうぶ? デンちゃんとの会話が、心地のいい時間すぎて。
たのしくて。
「ほらー、早くう」
「———デンちゃん」
「ん」
また、まっすぐな視線だ。
この短い返事は私の知っているデンちゃんで。だけど私の心の中まで読み取られてしまうんじゃないだろうかとも思える、そのまっすぐな眼差しに言葉が続かない。
デンちゃんの口も動かなかった。
すると、そのまま顔が近づいてくる。見つめあってしまう。
「……」
「……」
お互い黙り込んで。
そして以前のように、舌を絡め取るような……。頭の奥がじんじんと痺れてしまう、理性も何もかもを奪ってしまう、どこか荒々しい口づけに、そのまま身を委ねた私。
「ショコちゃん」
吐き出される息は熱くて。それが纏わりつくようで。
全身を駆け巡る。