ガラクタ♂♀狂想曲








SIDE 祥子






「ねえ、ショコちゃん」

「んー」

「おみやげなにがいいかな?」

「えーいらないよ」

「そんなわけにはいかないし」

「いいってそんなの」

「でもショコちゃん僕の妹にプレゼント買ってくれたじゃん」

「あれは出産祝いでしょ」


今日は、うちの両親とデンちゃんがはじめて会う。

そして私はつい最近、デンちゃんのお父さんと瑠美に会った。

生まれたての赤ちゃんは壊れてしまのではないかと思うほどふにゃふにゃ小さくて、いい匂い。

そして瑠美は私に、ごめんねといった。

なにに対して、どれを謝られたのかわからないけれど、私も以前デンちゃんのお父さんに失礼なことをいった手前、決まりが悪くて曖昧な表情で濁してしまった。

ただこの世に生を受け、幸せそうに眠る赤ちゃんを見て、そういえば私は瑠美の子が無事に生まれてくれることを願った日もあったなあと。なにかあったらデンちゃんは瑠美のもとへ行ってしまうから、無事に生まれてほしいという邪念入りの願いだったけれど。

だけどこうして無事に生まれ、自分の妹にメロメロなデンちゃんをみていると桐生さんがいっていた瑠美の子どもの父親にもなりかねないという言葉も頷けた。それほどの溺愛っぷり。

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