例えば危ない橋だったとして
ホテルの一室に入るや否や、黒澤くんにベッドに押し倒された。
キスの雨が降ってくる。
わたしは彼を受け止めながら、甘く舌を絡ませ合う。
こんな、我慢出来ないみたいに求められたら……胸が震えて涙が滲みそうなくらい、嬉しい。
黒澤くんはキスを運びながら、わたしのコートのジッパーを下ろした。
わたしも黒澤くんのコートのボタンを外す。
彼は器用にコートを脱いで、ベッドの脇に放った。
現れたわたしの首筋や鎖骨にもキスを落とす。
わたしのコートを剥いで、彼もスーツのジャケットを脱ぎ捨てた。
ニットの上をなぞる、黒澤くんの指の感触に身体を震わせる。
甘く息を吐きながら黒澤くんを見上げ、顔や首筋に触れた。
緩められた襟首から覗く鎖骨が、セクシーだ。
黒澤くんの指が、インナーの裾から中に入って来た。
腰を直接、触れるか触れないかの優しい手付きで流れる。
ゾクッとほとばしる甘い感覚に、身体をよじり反応してしまう。
そのまま上がって行き、胸元に手が添えられた。
「あっ……」