好きが涙に変わって溢れてく。

教室にいたって魁が絶対に来る。


だから教室にいることを避け、その度に私はいろんな理由をつけた。


トイレに行ってくる、図書室に行ってくる、保健室に行ってくる。

他にもいろいろ。



だけど毎回その理由じゃ怪しまれると思ったから、それ以外は無理やり彩葉たちに会話を振って常に窓側を向いていた。



魁の声に気付かないようにたくさん笑い、大袈裟に笑う時もいっぱいあった。


そのおかげで魁に気付くことも声を聞くこともなく、それが救いだった。



魁からの相談のメールもいつも適当に返していた。

最近は少なくなってきたけど、今じゃ滅多にこない。きっと上手くいってるんだと思う。



私からメール送るなんて彩葉たちと約束した時あったけど、今はそんな日1日もなかった。







――――――――
―――――


そんなことを続けて2週間が経過したある日。


今日も彩葉たちと話していると、意外な人物から声をかけられた。




「桜綾~!」

< 172 / 432 >

この作品をシェア

pagetop