好きが涙に変わって溢れてく。
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「じゃあねー、桜綾」
「うんっ、バイバイ」
今日はそれぞれ用があるためすぐに帰っていった3人。
私は別に何の予定もないのでのんびりと帰る準備をしていた。
その時……
「片桐」
魁だ……
険しい表情で魁は私に近付いてきた。
どうしよう……
「魁じゃん‼どうしたのっ?」
明るく声をかけてみるが、重い雰囲気は変わらない。逆に気まずくなってしまった。
何も言えずに黙っていると、
「話がある。ちょっと今時間いいか?」
といって私の腕を掴んだ。
「っ‼」
瞬時に私はその腕を振り払い、ガタガタと椅子をならしながら魁から離れた。
「あ……」
驚いている魁。
こんなつもりじゃなかったのに……
「ご、ごめん‼私急いでるの‼また今度にして!?」
「おい……っ」
カバンを持って、私は勢いよく走った。
魁から逃げるように。