好きが涙に変わって溢れてく。
あんな風に避けるつもりなかった。
だけど魁に触れられた瞬間、体が勝手に動いちゃったんだ……
嫌じゃなくて、ドキドキしたから。
そんな感情、私にはもういらないから。
次の日学校に行くと、なんだかみんなの視線がやけに私に向けられていた。
なんだろ……
冷たい視線もあれば、疑うような眼差し。
どれも居心地悪い。
「桜綾ー……って、どうしたの?」
教室に入るなり眉間に皺を寄せる私に、彩葉は疑問符を浮かべながら首を傾げた。
「……別に、私の気のせいかも」
教室の中でもチラチラ感じる。私が見れば慌ててそらしていくし。
何だっていうのよ……。
「なんか……やけに見られてない?」
「瞳もそう思う?よくわかんないの……」
何かしたわけでもないし、私が悪いんじゃないし、別に気にしなくてもいっか。
そう思っていたけど、この時既に遅かったんだ。
もうずっと広まっていたんだ。
あの噂が……