好きが涙に変わって溢れてく。

教室にいる明菜にチラリと目を配ると、魁から明菜は見えていないためか、私を見てニヤリと不気味に笑みを浮かべている。


まるで“いい気味”だとでも言うように。




泣いた?あいつが?


そんなのただの嘘泣きに決まってる。


そう言ってただ魁の気を引きたいだけ。


そして、魁が私を嫌うように仕向けてるんだ。



瞳が言ってたことってこういうことだったんだ……。








「それにさっきクラスの男子に聞いたんだけど、お前最近いろんな男と遊んでるんだって?」



「……はっ?」




何それ……クラスの男子に聞いたって、どういうこと!?



「ちょっと待ってよ……そんなの誰が言ったの!?嘘に決まってるじゃない‼」



そんなことするはずないっ、他の男と遊ぶなんて……そんな仲いい人もいないのにっ‼



力強く否定するものの、魁から疑いの眼差しは消えなかった。



どうして……信じてくれないの?


そんな嘘、誰が言いふらしたの?

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