好きが涙に変わって溢れてく。

怒っていた男もそれを聞いてニヤリと口端を釣り上げる。



「は?何言ってんのよっ‼」



こいつらはこれが目的か。


何でこんな奴にお金なんか……

もしかして、これも明菜が……?



「別に対して可愛くもねぇのに、今時の女って怖ぇよなー。やることはやってんだからさぁ」



ムカつく……なんでこんな奴らに……っ


怒りで我を失いそうだ。



「金払えよ。しゃあねぇから3万で許してやる」



グッと腕を掴まれ、私は思いっきり抵抗した。



「何であんたみたいな奴らに払わなくちゃいけないのよっ、離してよっ‼」



暴れても、相手は4人。すぐに捕まってしまう。


囲まれて逃げられないし、どうしたら……っ



「っ!?」



抵抗を続けていると、急に空いている方の腕を引っ張られた。


強い力でそのまま引き寄せられると、その人の胸元にトンと体が当たる。



誰……?



顔をあげると、目に映ったのは――





「魁……」



男たちを睨み付けている、魁の姿だった。



「魁じゃん。何してんの?」



え、知り合い……?



「お前らこそ何してんだよ」


「俺らはその女に用があんの。よこせ」



近付く男に、魁は私の腕を引っ張って彼らから遠ざけた。



「何?お前この女庇う訳?こんな軽い女のこと、もしかして好きなの?」



からかう男の言葉に、私は耳を塞ぎたかった。


否定することはわかっていたけど、聞きたくなくて下を向く。



「…………」



だけど魁は……何も言わなかった。

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